今後の学校教育に於ける英会話スピーキング

学校教育での英語スピーキング教育と同テスト問題。分かっていてもなかなか解決が出来ていないのが現状です。
ここでは英会話スピーキング教育の問題点をどう解決するかの1つの提案をします。

※参考資料:日本教育新聞社の週刊誌「教育資料」の巻頭特集に載っているG-FLEX代表の矢田の記事。

※参考資料:「RVS」のプレスリリース

上記リンクにある通り、昨年末東京都が公立高校受験の為に行った英語スピーキングテストに於いて公平性が大きな問題となったり、どの様に各生徒たちが英語スピーキングを学習していくかの指針が決まっていない、もしくは方法が見つかっていない現状が露わとなったと言えます。

それを解決出来るシステム(アプリ)の一つである「RVS」について簡単にご紹介させて頂きます。
その大きな2つの柱となるのは、MicrosftのAsureと弊社独自メソッドReflex trainingです。

Asure

これはMicrosoftが開発したAIで、その音声認識は世界的な音声認識のコンテスト Interspeech2016での発表値で最高得点をマーク。そして弊社の調査による「日本人の英語を認識できるか」のテストに於いても国内も含め大手5社で最も良く認識しました。更に弊社開発の日本人英語フィルターを備えていて、ほとんどのカタカナ英語にも対応します。

Reflex training

こちらは弊社20年の中で培った独自メソッドで、非常にシンプルで確実に英語スピーキングが上達出来る手法です。英語は日本語とほぼ逆に(SVO,SOVの違いに限らず)単語が並んでいて、これは英会話初級者の日本人が話す大きな壁になっています。つまり日本人は英語の言語構造を日本語とは別に習得する必要があるのです。その訓練方法がReflex trainingです。

方法は至ってシンプル。
SVOの最も短い文章から、次第に長い文章を言わせていくのです。ただしルールがあります。

  1. 講師がYes/No questionを生徒にします。
  2. 生徒は講師の指示するYes/Noに従って答えます。
  3. 答えは必ずフルセンテンスで言います。

下の図をご参照下さい。

この2つの組合せによって出来たシステムが以下の動画の様になります。

RVS全体としては幾つかのパートで違った内容になっていますが、ここではReflex trainingのパート、先に申し上げた「英語の言語構造を作る」為の訓練となります。

RVSで得られるもの

(注釈はリンクをご覧下さい)

[ 生徒側 ]

  1. スマホ、PCなどで気軽に出来る。
  2. Reflex trainingにより、発話しながら言語構造を身に付ける事が出来る。
  3. 他にもAI音声認識を使っているアプリもあるが画面が基本的に絵であるが、RVSは実写により臨場感があり、記憶に残りやすい。
  4. 英語スピーキングが必須となった場合、生徒はさらに英会話スクールなどにも通う必要が出てくる為、さらなる経済に於ける教育格差の問題が大きくなる。RVSは月額1000円以下(弊社アカデミック価格)で利用できる。
  5. スピーキング練習の方法と重要なセンテンスが明確であり、方法もシンプルかつ結果が明確。
  6. 日本人英語の癖を収集し、そのフィルターを装備(日本人発音対応)していて、発音にとらわれ過ぎる必要がない。

[ 学校側 ]

  1. RVSは一つのプラットフォームであり、コンテンツは御校で考える内容(貴校の講師の授業など)で制作出来る(既存のコンテンツは300以上)。
  2. 東京都の公立高校の入試テストで問題になった英語スピーキングテストの公平性を一部解決できる。
  3. スピーキング練習の方法と重要なセンテンスが明確であり、御校の教育方針(コンテンツ)を反映しやすい。
  4. クラウドシステムなので、講師が個々の生徒の進度を把握してコーチとしての指導が出来る。
  5. 同様の形式(RVSによる)のテストを取り入れる事により、生徒の自主学習を促す。
  6. 家庭学習でセンテンススピーキング練習をする事により、授業ではコミュニケーション力に集中できる。
  7. 中学校などでは、Grammerなどの理解の授業と内容をシンクロさせる事が出来る。

以上の様に、RVSには学校の授業(英会話教育)、テストなどに役立てる事が出来ます。しかしながら、RVSでは表現力(コミュニケーション)は付きません。これは先生たちが教えるべき部分となります。

※詳細は本文ランディングページをご参照下さい。

 

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*注釈

<言語構造>

日本人が英語を話せない最大の原因は言語構造の違いと言われている。日本語は話し言葉ではしばしば主語が省略され、あとは英語と真逆に並んでいるので、英語を話すには日本語と全く別に言語構造を身に付ける必要がある。

<実写による臨場感>

視覚による情報量は全体の8割と言われる程大きく、同じ画面が続く一般のアプリとは印象の残り方が大きく異なる。

<経済に於ける教育格差>

近年「学力は買うもの」とまで言われており、多くの生徒が塾に通っている。それに英会話スクールが加われば教育格差は問題はさらに深刻になるだろう。教育に掛かるコストは少子化の問題にも繋がっている。

<RVSはプラットフォーム>

形式、システム、メソッドが決まっているが、そのコンテンツは各学校、自治体、教育機関によって作る事ができ、目的に合わせたコンテンツで利用できる様に作られている。

<テストの公平性>

英語スピーキングテストに於いて、従来のやり方だと多数の採点者たちそれぞれの主観によって基準が定まる事は不可能と言える。それをAIで判定する事で公平性を担保出来る。
ただし、RVSではコミュニケーション能力については現状では出来ない。
(将来的にChat GTPの様なものと連動しての可能性はあると予測できる)

<コーチとしての指導>

クラウド上で各生徒の進度と間違いを講師が把握し、個々人にメールなどでアドバイスを送ったりする事で学習の促進、効率化を図る事が出来る。

<コミュニケーション力>

センテンスを組み立て、言う練習(知識と言語構造)はRVSで出来るが、コミュニケーション能力(表現力)は、実際の会話でないと学習は難しい。

<Grammerの授業とシンクロ>

Grammerの授業とスピーキングをシンクロさせる事で、相乗効果を期待できる。